『夢人の里』構想

駆け込み寺的楽園構想『夢人の里』~自然と創造のハーモニー~

基本理念

1.高齢者や子どもたちが共存して行ける空間(お年寄り構想)
2.障害者基本法に基づく障害者が共存できる空間
3.身体や精神に苦痛をもつ者、又苦痛を共感できるものが憩える空間
4.弱者を優先とした社会空間
5.親子で余暇を過ごせる空間
6.よろず相談ができる空間
7.第1次産業(農業・林業・漁業・産業)の復興空間
8.自給自足の精神社会の再考空間
9.物々交換制度の復興
10.芸術性の追求と融合空間
11.新医学の確立と実践空間
12.科学文明の再考空間
13.環境問題の再検討
14.教育の再考空間(教育芸術・超越教育)
15.東洋思想の吟味
16.根源的人間平等理論の実践空間
17.新倫理社会への提言
18.隣組的発想、御用聞き的発想
19.無為自然の探究
20.21世紀街づくり構想
1. 高齢者や子どもたちが共存して行ける空間(お年寄り構想)
生活年齢が生と死に近い子どもと高齢者は、生活能力が青年・壮年者と較べて劣っている。また、子どもの純粋さや無邪気さは高齢者の人生を整理し達観しつつある姿と相通じるものがある点などは“動”と“静”の違いだけであり、同一の人集団としてとらえてゆくべきであると考える。よって双方の特性を静観し熟慮してゆくことは21世紀の人類がはたすべき責務であると思われる。
2. 障害者基本法に基づく障害者が共存できる空間
障害者基本法に基づく障害者(知的障害者・身体障害者・精神障害者)およびその他の障害をもつ者が、その生活能力に応じた生活が営める空間を構築する。さらには、能力回復および社会復帰の機能、いわゆる広義のリハビリテーションの機能を有したものである。
3. 身体や精神に苦痛をもつ者、又苦痛を共感できるものが憩える空間
身体や精神になんらかの苦痛をかかえる人に対して、その苦悩を共感することができる環境を整備する。
4. 弱者を優先とした社会空間
戦後、我が国の経済至上主義と競争原理が、世界に類をみない復興をもたらした。しかし、復興・成長の影に隠されていた環境汚染やさまざまな問題が前景化してきている。20世紀がある種の強者優先思想と呼ぶとすれば、21世紀は、ひともものも疲弊した時代であり、それに対峙する弱者優先の思想が求められる時代と考えてみてもよいだろう。
5. 親子で余暇を過ごせる空間
欧米文化を積極的に取り入れた近代日本は、個人主義に傾いた人間を生み出した。結果、日本古来の伝統的な家族関係、特に親子関係に大きな影響を及ぼしてしまった。これは、短期間のあいだに異文化を取り入れた結果、その変化に対応する能力が養われていなかったものと考えられる。21世紀は個人主義を尊重しつつも、全体的な社会の均衡を維持する能力の養成が急務と考えられる。その中核として親子関係の再考と新生を模索する必要がある。
6. 身体や精神に苦痛をもつ者、又苦痛を共感できるものが憩える空間
身体や精神になんらかの苦痛をかかえる人に対して、その苦悩を共感することができる環境を整備する。
7. 第1次産業(農業・林業・漁業・産業)の復興空間)
我が国は、農耕民族として栄えてきたわけであるが、経済優先思想は、農地や山林、水産資源を破壊してしまいつつある。飽食時代の弊害や平成不況などを鑑み、資源の乏しい我が国は自然の恵みからもたらされた田畑や山林野、水産資源の保護は最重要課題である。また、この保護対策は第1次産業の復興を意味している。
8. 自給自足の精神社会の再考空間
複雑・多様化した国際情勢を鑑み、食糧など諸外国に多くの依存している状況、さらには、限られた資源のなかに生きる私たちの状況を考えると、21世紀は新たな国際関係と食糧施策が課題と思われる。より安定した生活をめざしてゆくとき、人が生きてゆける最低限の生活の確保、すなわち、自給自足的な生活への見通しは、来るべき危機管理対策を包含するものと思える。
9. 物々交換制度の復興
長い歴史のある貨幣制度は、激動する社会の観察者でいつづけた。さて、バブルの崩壊後、我が国は平成不況にさらされている。デフレ傾向に傾きつつある現代をみてみるとよくわかるように、デフレーションやインフレーションによって貨幣の価値が容易に変動するわけである。私たちはこうした状況により、一喜一憂することになる。安定した感情で生活してゆくうえで貨幣制度は負の要因になることも多く、また、貨幣エイドが原因でトラブルが発生したりすることもあることからすると、物と物との交換をするという原始的な方法を加味した再考が求められる。
10. 芸術性の追求と融合空間
狭義の芸術界のみならず、芸術性は政治や経済、教育などすべての世界において必要不可欠なものである。閉塞・混乱状況から脱却するためには、芸術性や創造性なくしては解決できないものである。
11. 新医学の確立と実践空間
自然科学としての医学は、人類に多大な貢献をしたものの、副産物の存在を軽視した部分も多かったようである。新しい時代の医学の在り方は、より副産物に配慮し、生命ある病者を人間の存在として重視した新しい医学の確立が重要である。
12. 科学文明の再考空間
今日までの科学性は、表層の利便性や効率性などを重視して発展してきたものであるため、背後に隠れた有害性については充分に配慮されていなかったところがある。よりよき人類の進化に必要な科学性の再考が必要である。
13. 環境問題の再検討
水質汚染やオゾン層破壊など、自然環境破壊による環境汚染は深刻な状況にある。自然環境を重視した社会づくりを急がねばならない。
14. 教育の再考空間(教育芸術・超越教育)
戦後の教育制度から現代教育を再考し、不登校や学校崩壊などの社会問題を分析しつつ新しい教育制度の在り方を創造しなければならない。
15. 東洋思想の吟味
西洋科学を優先として発展を遂げた我が国は、さまざまな社会問題、例えば、ストレス過多や燃えつき症候群など、西洋科学の弊害として発生してきているところが多い。これらの問題を解決する糸口は、東洋的なものの考え方にその救済を求められると考える。
16. 根源的人間平等理論の実践空間
現代は平等に対する意識の誤認がみられる。例えば、人間が存在している以上、すべてにおいて自由や平等が与えられており、それをいつでもどこでもどのような時にでも行使することができるなどといった誤認である。私たち人間は、自由や平等の権利は与えられてはいるが、この権利を行使するためには周囲に迷惑がかからぬように配慮するなどの守るべき義務がある。こうした義務を全うして、はじめて自由や平等が与えられるのである。この状態を私は根源的人間平等と呼んでいる。
17. 新倫理社会への提言
現代は倫理観の混乱がある。人を平気で殺害したり傷つけるなど、生命の尊さを軽視する傾向も多い。人間がこの世に存在するためには、真の倫理観の習得が必要である。
18. 隣組的発想、御用聞き的発想
家庭間では核家族化が進み、地域では協調・連携の意識が薄れてきており、低劣な個人主義が台頭してきている。21世紀は、社会の変化に対応できる、時代の要請に応じた新しい連携社会の構築を急がねばならない。
19. 無為自然の探究
現代はゆとりなき時代で、過労死などさまざまな問題が析出してきている。ゆとりをなくした人間は、冷静な判断力に欠けるなどよりよく生きることにとって不利益な状況に陥ることが多い。無為自然な心構えや態度は、豊かな人間社会の復興には不可欠な要素と考えられる。
20. 21世紀街づくり構想
現代版隣組や駆け込み寺的組織などを考慮に入れた新しい時代の新しい街づくりが成されてこそ、豊かで実り多い21世紀社会が生まれてくると考える。

21世紀の3変革

主旨

A 21世紀の教育

1.精神性を重んずる『新しい教育理論』の確立
  ①自然との共生関係を重視した教育論
  ②人と人との協調を重視した教育論

2.生活能力の獲得教育
  ①目標や願望に対する、具体的な知識と技能を習得する学びへと変革する。
  ②横並び教育から、個性教育、さらには願望充足教育へと変貌させる。
B 21世紀の医療

1.新しい医療の考え方
 ①西洋近代医学の反省
 ②根治・本質療法の確立
 ③近代科学的自然療法
 ④融合自然医療
 ⑤共存・共生医療
 ⑥医者学・患者学の創設

2.医療制度改革
 ①新病院共同体構想
 ②医療ネットワークの構築
第1段階:A.OTC薬局グループ経由
     B.検査センター経由
     C.薬品卸・メーカー経由
     D.公益法人経由
     E.ニューベンチャー複合型民間ネットワーク
第2段階:F.歯科医院グループ
第3段階:G.医科医院グループ
第4段階:H.病院(大学・民間)グループ
第5段階:I.新病院共同体構想
 ③民間型健康保険および生命保険機構の構築
 ④既存医療制度との融合・一元化
C 21世紀の経済

1.「自活型経済」の確立
2.「平成版生活者ネットワーク」の確立